低用量ピル服用方法

月経初日(第一日目)から服用スタート

確実に避妊を行うためのピル服用には、いくつか注意する点があります。
低用量ピルは、確実に避妊できる限界までホルモン量を下げているので、飲み方を間違えると避妊効果が低下してしまいます。
初めてピルを使用する人は、月経初日からすぐに飲みはじめます。この日から確実に避妊ができます。
月経の出血量は今までと同じですが、3〜4日目ころから次第に少なくなり、やがて止まりますが、人によっては7〜8日間少量の出血が続く場合もあるようです。しかし、ピル服用を続けるうち次第になくなるので、気にする必要はないようです。

低用量ピルが国内で認可となるまでは、中・高用量ピルがかわりに使われていました。
中・高用量ピルは月経開始5日目から飲み始めるのに対し、低用量ピルは月経初日から飲まなければなりません。その理由は、月経期間中は、すでに次の排卵準備が始まっており、中・高用量なら5日目からでも、確実に卵胞の発育は抑えられるのですが、低用量となると100%発育が抑えられるとはいえません。だから初日から飲み始める必要があるのです。

「サンデー・メソッド」という服用方法もあります。
これは常にウィークエンド(週末)を快適に過ごせるよう、日曜日に月経様出血が起きないようにします。
そのためには、月経が始まって最初の日曜日からピルを飲みはじめます。後は通常どおり21日間服用を続けます。ただし、この方法では飲み始め時期の避妊効果は期待できませんから、最初の7日間は、他の避妊法を併用する必要があります。
これは一般的にはサンデーピルと呼ばれます。また、日曜日に限らず月経様出血が起きては困るという曜日があれば、その曜日から飲みはじめればよいということがわかります。

毎日なるべく同じ時間に服用する

どんな薬でもそうですが、飲んだ薬の成分は血液によって全身に運ばれ、目的とする部位でその薬効をあらわします。薬効成分の血中濃度は、服用後一時的に高濃度になり、全身をめぐるうちに分散や代謝により濃度が低減していきます。
薬効を持続させるには、薬効成分の血中濃度が充分あるうちに次の薬を飲まなければなりません。
抗生物質を8時間ごとに飲んだりするのはこのためです。
ピルの場合も同じことがいえます。ピルの薬効は24時間は充分に持続するようになっていますから、1日1回服用すればよいのですが、毎日できるだけ同じ時間に飲むことが大切で、これを怠ると安定した薬効は期待できなくなりますし、飲み忘れを防ぐことにもなるのです。ですから、「昨日は朝飲んだけど、今日は都合で夜飲もう」などと気まぐれな飲み方をする人は、ピルを使う資格がありません。
ピルを飲む時間はきちんと決めておきましょう。毎日決まった時間にすることが何かあるはずです。
その時間に合わせてピルを飲む習慣をつけましょう。たとえば朝起きて歯を磨くとき、朝食のあと、あるいは夜、化粧を落とすときなど、毎日決まって行う時に飲むようにすればよいのです。少々の時間のずれは大目にみましょう。経様出血が起きては困るという曜日があれば、その曜日から飲みはじめればよいということがわかります。

産後のピル服用

出産直後すぐにピルを服用すると、母乳の出が抑えられてしまいます。
よって授乳中のピル使用は止めた方が良いでしょう。通常、授乳中はプロラクチンというホルモンが分泌されており排卵は起こりませんが、その分泌が低下しはじめると排卵する可能性が出てきます。
(いつ排卵の可能性があるかの判断は、大変難しい)

母乳をとめようと思ったときに飲みはじめる方法がありますが、飲み始めの7日間は、他の避妊法を併用しなければなりません。

生理日をずらしたい
黄体ホルモンと卵胞ホルモンの混合剤であるピルを飲めば、月経を簡単にずらすことができます。
早めたい場合は、月経が終わった時点でピルを約2週間飲み続けます。服用をやめると、無排卵ですが予定より月経が早くきたことになります。 
逆に遅らせたい場合は、月経予定日の3日ぐらい前から、次の月経がきてもいい日までピルを飲み続けます。月経周期が不安定な人は月経がくるかもしれない日の5日前ぐらいから飲み続けておくほうがいいでしょう。ただし、1日でも飲み忘れると、月経が始まってしまいます。また、遅らせる期間も、からだのリズムを無理に崩すわけですから、10〜14日ぐらいを目安にして下さい。 
ピルは医師のもとに処方される薬で、いずれにしてもこの場合は医師に相談することが重要です。